Continental Recruiting Information 2009/新卒者採用情報2009
コンティネンタル・オートモーティブ株式会社
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技術マネジャーが語るコンティネンタルのテクノロジー
人事マネジャーが語るコンティネンタルの人材像
Interior/Body&Security BU./フィリップ フォルネ=ファイア Chassis & Safety/EBS BU.生産技術/伊藤 知康 Chassis & Safety/EBS BU.研究開発/大城 浩
技術マネジャーが語るコンティネンタルのテクノロジー
Chassis & Safety/EBSビジネスユニット 浜北工場/ 生産技術マネジャー/伊藤 知康
各社で定義が異なる「生産」。 コンティネンタルの「生産技術」とは?
 これからエンジニアとして巣立とうとしている学生にとって、メーカーの用語はわかりづらいだろうと思います。わたしは生産技術マネジャーですが、「生産」という言葉もそのひとつ。各社で定義が異なっているのではないかと思います。
 コンティネンタルの生産技術(Industrial Engineering)は「製造(Manufacturing)」と深い関わりを持ちますが、同一ではありません。コンティネンタルの生産技術者の使命は「生産プロセスの実現」です。
 生産プロセスは製品によってまったく異なります。航空機の製造と缶ビールの製造が違うと言えばわかりやすいでしょう。私たちがいる浜北工場では、EBS(Electronic Brake System)という電子ブレーキシステムを作っています。これらのブレーキ製品は重要保安部品です。その外観を見ると、アルミブロックに部品が組み付けられた6面体のシンプルな製品に見えると思います。
 次にアルミブロックを透明なプラスチックで置き換えたものを見てください(写真一番下参照)。内部にさまざまな方向にクロスした細い管路が見えると思います。これは油圧ブレーキの液路です。そして管路が走るブロックに組み込まれている12本の筒が見えます。これがオイル流量を制御するソレノイドバルブ(電磁弁)です。
ジグソーパズルを解くように複雑で、 ひらめきが必要な「生産プロセス」の実現
 EBSを外見から見るとシンプルに見えるでしょうが、じつは部品点数は200点以上あり、サブアセンブリを含めて200工程もあるのです。そしてその生産技術は年々進化しているのです。
 自動車メーカーがカーシステムサプライヤーに求めるのは、より小さく、より軽く、より安くそしてより高度な性能です。小さく軽くすると、液路の隙間が狭くなり、アルミブロックの肉厚が薄くなります。つまり加工しにくくなります。その一方で低コスト化のためには、部品は切削ではなく、鍛造、プレス、樹脂成型で造られ、精度は悪くなります。そういったラフな部品精度を高い組立精度で保証するのが生産技術です。具体的に言えば、ソレノイドバルブをサーボシステムで圧入し、その入れ具合(ストローク)で精度を出すのです。
 生産プロセスの実現はジグソーパズルを解くように複雑で、ひらめきが必要です。新しい生産プロセスは次のようなステップを経て開発されます。
 まず「製品の開発」からスタートし、次はその新製品を製造するための「工程の開発」です。この段階が生産技術者の腕の見せ所で、加工の順番、工法、そしてどのようなコアテクノロジーを用いるかを決定します。工程開発が終わると「生産工程導入」です。生産設備を設置して稼働を確認し、きちんと製造できるように作り上げるのです。それが終わると「製造移管」。これで新生産プロセスの立ち上げは一段落ですが、その後も生産工程の維持と改善は続きます。
世界の6工場は仲間であり、ライバルでもある。 そして世界最先端の浜北工場
 世界的カーシステムサプライヤーのコンティネンタルグループには6つの工場があります。ドイツ・フランクフルトの本社工場、ベルギーのメヒレン工場、アメリカのモーガントン工場、そして中国・上海には2つの工場があり、日本には浜北工場があります。例えば、海外に展開する日本のカーメーカーへ、日本で客先と開発した製品を、この世界6拠点で生産し、カーメーカーのトランスプラントに納入しています。
 コンティネンタルグループの6工場の立地は異なりますが、全体としては「世界中が1つの工場」と考えて運営されています。
 6工場のエンジニアは日常的にメールで情報交換をし、先方に出かけ、または来て、頻繁で密度の高いコミュニケーションを取っています。また年4回は6工場の代表が集まる「生産技術会議」を開催し、戦略と方針を決めています。
 時間軸で言えば向こう5年間を見越して投資計画を定めます。新しい製品が開発されると、その製品のための新生産プロセスをどの工場が開発するのかを決定します。ある工場で開発が終わると、その技術は他の工場にスムースに移管できます。
 また6工場での情報共有化も重要です。生産技術では「改善」という言葉がよく使われ、「Kaizen」は世界の工場で通用するグローバル語です。1工場で年に10の「改善」だとしても、世界6工場なら情報共有化によって60の「改善」が可能。これがコンティネンタルの強みになっています。
 ただコンティネンタルの世界の工場は仲間ですが、一方でライバルでもあります。互いに他の工場と競い合い、「ベストインクラス」でありたいと願っているのです。
 そしてそういう競争の中で浜北工場の生産技術は、生産効率、品質のいずれでもトップと言っていいでしょう。つまり浜北工場の生産技術を学ぶことは世界の最先端テクノロジーを知ることを意味するのです。
 もし皆さんがコンティネンタルで生産技術エンジニアを目指すなら、私はT型人材を目指して欲しいと思います。Tの縦軸は専門技術/領域です。コンティネンタルの生産技術には、制御(プログラミング)、画像解析、油圧システム(流体力学)、機械設計(機構設計、材料力学)など多種多様な専門技術が必要であり、皆さんの得意分野を伸ばして欲しいのです。しかし得意技術が伸びてくれば、その長さにふさわしい広さの横軸(技術/仕事/知識の幅)が必要になってきます。
 生産技術は、開発された製品をいかに最終的なカタチにするかの知能ゲームとも言えます。理想のプロセスを構築する生産技術は、エンジニアリングの面白さのすべてが凝縮されています。
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