 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
わたしが所属する部署のC&Sは「Chassis & Safety」の略で、ABSやESCなどの電子的なブレーキングシステム、車体コントロールに関わる製品を開発しております。そこで私はセンサークラスターの開発をしております。センサークラスターは、ブレーキングシステムの停止、前進、バック、スピンなどの車の挙動を感知するセンサーで、車の安全を司る重要部品のひとつです。
センサークラスターの大きさは携帯電話くらいで、内部には、加速度センサーとヨーレートセンサーが入っており、車体の加速度と回転角度という2つの車の挙動情報を処理し、ESCコントローラーに伝達します。
基本となる製品はドイツで開発され、その製品をベースにして、お客さまに要求仕様を確認し、その仕様にあわせた製品を開発するのがわたしの仕事になります。
コンティネンタル・オートモーティブへの入社は2007年の10月のことで、それまでの会社では電源や液晶デバイスの開発に携わっていました。電源も、液晶デバイスも、センサーとはまったく異なる製品ですが、技術的な本質は同じですので、戸惑いはありませんでした。 |
まだプロジェクトを通して経験しておりませんが、自分が携わった製品が搭載された車が車メーカーから発表され、実際にその車が走っている姿を見るととても大きなやりがいを感じます。 |
 |
 |
大学を卒業してからコンティネンタル・オートモーティブに入社するまで、私は日本企業で働いていました。わたしは海外で活躍できる国際的エンジニアを目指しておりましたが、国内企業では、外国のエンジニアとやり取りをする機会や、英語を使う機会がほとんど無く、そのためグローバルな視点で物事を考える経験を得ることが出来ませんでした。
これは聞いた話ですが、日本企業の場合、海外に赴任しても、オフィスにいる同僚達が日本語を話すことが出来るため、日本語でのコミュニケーションが主になり、実際に英語を使う機会があまりないと聞いたことがあります。
そこでわたしは日本企業では国際的エンジニアになる事は難しいと考えました。
わたしは英語が得意というわけではありません。いいえ、むしろ苦手です。しかし、ただ英語力がないから、英語が話せないからという理由で何もしなければ国際的エンジニアになれません。
「虎穴(こけつ)に入らずんば虎児(こじ)を得ず」ということわざがありますが、外資系の会社であれば、自分の目標に合った経験を積むことが出来るのではと考え、コンティネンタル・オートモーティブへ応募しました。
|
 |
 |
|
 |
 |
覚悟して転職したはずなのに、最初は驚きと戸惑いの毎日。「なんと外国人が多いのか」と驚きました。また直属の上司も外国人ですので、会議での会話は英語だけです。いままで勤めてきた日本企業では日本語が基本だったので大いに戸惑いました。仕事で海外のエンジニア(当然外国人)とコミュニケーションする必要がありますが、なかなか自分の考えが伝わらなくて困りました。なんとかそういう状況をクリアできたのは上司や同僚のおかげです。困ったときは必ずサポートしてくれ、「こういう言い方で意思を伝えるのか」と学ぶことが多いのです。
いまだに最大の課題は英語です。コンティネンタル・オートモーティブでは年1回TOEICの定期テストが行われており、わたしもそれに参加しています。
社内の推奨は「TOEIC750点以上」ですので、わたしも数年の間にその750点をクリアしたいと考えております。
また、コンティネンタル・オートモーティブには社内研修制度があり、半年間週1回、1クラス8名、1回2時間の英語コースがあります。私もこれを受講しているのですが、最初は8名という少人数クラスで2時間の授業はとてもつらいものでした。しかしいまは成長したらしく2時間は苦痛ではありません。
日常的な仕事が英語漬けなので、自然に英語力が養われているのだと思います。英語の勉強に精進し、自らの理想としてきた国際的エンジニアへ近づいていきたいと思っています。 |
 |
|